看護師が申し送りをする内容について、押さえておかなければならない事項がいくつかあります。これから看護師として働く、申し送りがうまくできずに悩んでいる人はしっかりと確認しておきましょう。後任者に共有しなければならないのは、治療の経過や結果、患者の状態、医師からどのようなことを言われているかです。まず治療の経過や結果は、今の治療方法が患者にとって効果的なのか考えるうえで必要となります。様子が悪くなっている場合、情報共有できていれば早めの対応が可能です。しかし、経過や様子がわからなければ、今対応して良いのか、もう少し様子を見るべきなのかわかりません。時間経過を考慮に入れつつ、処置の変更が求められる場合は前任者による経過報告や結果の共有が重要です。
次に、患者の状態は刻一刻と変化する場合があります。前任者のときから患者の体調が悪いのか、それとも後任者に変わってから悪くなったのか判断するため、患者の状態を後任者に伝えるのです。そして、医師からどのようなことを言われているかも、後任者に伝えなければなりません。体調が悪くなりやすい薬を処方することを医師から聞いていれば、患者が体調不良を訴えていても緊急である可能性は低いでしょう。ですが、治療内容などの情報が共有されなければ、必要なときに処置できないことも出てくるかもしれません。このように押さえなければならない点は多いですが、どうして必要なのかを考えれば自ずとスムーズな申し送りができるようになるので、焦らず覚えていきましょう。