申し送りの際の注意点

申し送りとは、勤務交代する看護師同士で患者の病状の変化や治療の変更箇所、これから起こるであろう内容などを後任者に伝えることです。引継ぎと違うのは、申し送りはあくまで後任者がどう動くか情報を伝達するものであることでしょう。看護師の中には、申し送りが苦手な人は少なくありません。その理由として、理論的に説明したり、まとめたりすることが苦手であることが挙げられます。パソコンが使えなくても働ける職業なので、中には機械を扱えない看護師もいるでしょう。看護師がパソコンを使えるかどうかは、多くの場合あまり重要視されていませんが、近年ではパソコンが設置されて申し送りやレポートはデータで管理する病院も出てきています。申し送りとレポートは一緒に提出するため、看護師にとって申し送りは悩みのタネでもあるようです。

昔ながらの方法なのでいろいろな改善策がとられていますが、今のところ申し送りとしてミーティングを行うのが最も効率良く情報が洩れない方法とされています。看護師は相手のことがわかるだけでなく、相手に伝える技術も持ち合わせていなくてはなりません。必要に応じて、話し方や声のトーンを変えなければならない相手もいるでしょう。どうすれば伝わるかという意識を常にもち、試行錯誤していくしかありません。また、多くの質問が飛び交う場合もあるため、その際は一つ一つ確認したうえできちんと伝えることも必要です。常にメモをとる用意をしておく、時間の確認を忘れないなどの申し送りのポイントにも注意しましょう。